【薄毛のサイン見逃さないで!】女性の薄毛の原因は?今日からできる3つの対策を解説します!

「最近抜け毛が増えてきた…」「髪のボリュームが減ってきた気がする…」とお悩みではありませんか?女性の薄毛の原因はひとつではなく、いくつかの原因があります。この記事では、女性の薄毛の原因を知ったうえで、今日からできる対策を3つご紹介します。


見逃さないで!女性の薄毛のサイン

「薄毛」と聞くと、男性のように生え際の後退や頭頂部など、部分的に薄くなっていく症状を思い浮かべる方もいますが、女性の場合は髪が全体的に減っていくことが多いです。

また、女性の薄毛の原因は女性ホルモンの減少が主な原因ですが、概ね以下のようなサインから、薄毛に気付くことが多いようです。

  • 分け目が広がってきた
  • シャンプーをすると、髪が大量に抜ける
  • 髪が細くなってきた
  • 髪がうねる、チリチリ、ふわふわするなど髪質が変わってきた
  • 地肌が透けて見えるようになった
  • 短い髪の毛が増えてきた

以上のような症状がある場合は、女性にもっとも多い薄毛の原因「びまん性脱毛症」の可能性が高いといえます。部分的ではなく、全体的に髪が減っていくので、ヘアスタイルが決まらないといったことも感じるでしょう。


また、抜けた毛を見てみると、いつもより短い毛が抜けているのを見ることがあります。これは、成長期を迎えた毛が成長しきる前に抜けてしまったもの。健康な髪が育っていないという何らかの原因が考えられます。こうした薄毛のサインが見られたら、原因を知るとともに早期に対策を講じることが大切です。

女性の薄毛の原因と対策

ここからはさっそく女性の薄毛の原因を見ていきましょう。もっとも多いびまん性脱毛症の他にも、いくつか原因があります。

びまん性脱毛症

びまん性脱毛症とは、慢性的に髪の密度が低下し、薄毛が進行する女性にもっとも多い脱毛症です。男性は生え際や頭頂部などから毛が抜けて薄くなっていくという特徴がありますが、女性は髪全体が抜けていきます。ただ、毛が抜けていくといっても男性のようにツルツルになることはなく、症状が進行してもうっすらと毛が残ります。


びまん性脱毛症は、加齢によるホルモンバランスの乱れや低下が原因といわれており、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの分泌が減少することで、発毛のサイクルが乱れて発症します。


男性型脱毛症(AGA)は、男性ホルモンが原因ですが、びまん性脱毛症は女性ホルモンの低下に伴う症状のため、「女性男性型脱毛症(FAGA)=Fは女性「female」の略」とも呼ばれています。


休止期脱毛症

正常なヘアサイクルが乱れて髪が休止状態に入り起きるのが「休止期脱毛症」です。通常、髪は「成長期→退行期→休止期」のサイクルを繰り返す、毛の生え変わる周期である毛周期によって生え変わっています。


ところが、休止期脱毛症はこの成長期に多くの毛根が休止期に入ることで脱毛が起こってしまいます。6ヶ月以上症状が続く場合は慢性休止期脱毛症と呼ばれていて、頭部全体の髪が抜けて地肌が透けていきます。


休止期脱毛症の発症の原因はわかっておらず、ストレスや加齢、出産、貧血などさまざまな原因が複合的に絡み合っているといわれています。

産後脱毛症

産後脱毛症は、出産による女性ホルモンの急激なバランスの変化によって起こります。症状は休止型脱毛症、びまん性脱毛症とよく似ており、髪が全体的に薄くなって地肌が透けていきますが、まれに生え際から毛が後退することもあります。


産後脱毛症は、分娩後半年~長くても1年ほどで元の状態まで戻るため、過度な心配は不要です。心配しすぎるとそれがストレスになってさらに髪が生えにくいという悪循環に陥ることがあるので、気にしすぎないようにしましょう。


牽引性(けんいんせい)脱毛症

牽引性脱毛症とは、ポニーテールやおだんごヘアなど、髪を強く引っ張って縛るヘアアレンジを長時間続けることで毛が抜けていく症状です。


ポニーテールや編み込みなどのヘアスタイルを長期間続けると、物理的な力が加わって抜けていくため、頭皮に負担がかかり続けます。


時には髪を下ろすヘアスタイルにしたり、分け目を変えたりして頭皮の負担を減らすほか、頭皮のマッサージをするなどのケアをおこないましょう。

脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症は、頭皮の皮脂が過剰に分泌され、ベタベタとした湿ったフケが発生したり、頭皮に強いかゆみや赤い炎症を起こしたりする、男女共通の脱毛症です。


脂漏性脱毛症は過剰に分泌された皮脂が毛穴をふさぎ、毛穴で細菌が繁殖して毛根にダメージを与えることで毛が抜けていきます。


脂漏性脱毛症を防ぐには、脂質の少ない食事を摂るように心がけるほか、正しくシャンプーをして頭皮を清潔に保つことが大切です。脂漏性脱毛症で毛が抜けるのはかなり症状が進行している状態ですので、皮膚科の受診をおすすめします。


円形脱毛症

円形脱毛症は痛みやかゆみといった自覚症状がなく、美容院で指摘されて初めて症状を自覚するケースが多く、多くは30代以下の若い男女に発症します。


円形脱毛症は進行が早く、毛が一気に抜けるのが特徴で、1つのみの単発型、同時にいくつもできる多発型、それぞれがつながってしまう全頭型の3つの型があります。円形脱毛症はストレスが主な原因ですので、できるだけストレスをためない生活を送ることが大切です。


薬剤性脱毛症

薬剤性脱毛症とは、抗がん剤や血圧降下剤などの薬の副作用によって毛が抜けてしまう症状を指します。薬の服用を止めてしばらくすれば髪は元に戻ります。


ピルを飲んでいる女性のなかで「ピルをやめると薄毛になった」と言われる方がいます。しかしピルは女性ホルモンを増やす働きがあるため、服用を止めると通常のホルモン量に戻り、抜け毛が増えたように感じることがあります。


女性に多いびまん性脱毛症の3つの改善方法

ここまでさまざまな女性の薄毛の原因を見てきましたが、ここからは女性にもっとも多いびまん性脱毛症を改善する3つの方法をご紹介します。

女性ホルモンの減少を抑える

びまん性脱毛症は、加齢によるホルモンバランスの乱れや低下が原因です。びまん性脱毛症を抑えるには、女性ホルモンの減少を抑えることが大切です。


大豆に含まれる「大豆イソフラボン」は植物性エストロゲンと呼ばれており、女性ホルモンと似た働きをすることで知られています。豆乳や納豆などの大豆製品を意識的に摂取するほか、サプリメントも上手に取り入れてみましょう。


生活習慣を改善する

健康でいきいきとした髪を育むために、生活習慣の乱れを改善しましょう。具体的には以下の対策が効果的です。

  • 十分な睡眠を取る
  • 脂質の多い食事を避ける
  • 髪の原料となるタンパク質を含む肉や魚を食べる
  • 亜鉛を含むレバーや牡蠣、ブロッコリーを食べる
  • 髪を作り出す毛母細胞への栄養分が減少するため、過度なダイエットをしない
  • アルコールを飲み過ぎない
  • ストレスをためないよう、ウォーキングなど適度に運動する

いきなり生活習慣をガラッと変えるのは難しいかもしれませんが、できることから少しずつはじめてみましょう。

ヘアケアの方法を変える

これまでのヘアケアを見直すのも、びまん性脱毛症を解消するのに効果的です。髪や頭皮に負担がかかりやすいヘアカラーを止める、頭皮への刺激性が低く、血行促進効果のあるシャンプーを使用する、頭皮のマッサージを習慣にするなど、抜け毛対策となるヘアケアを取り入れてみましょう。


まとめ

女性の薄毛の原因としてもっとも多いのがびまん性脱毛症です。びまん性脱毛症は加齢による女性ホルモン「エストロゲン」の減少と言われています。大豆製品を積極的に摂取する、あるいはサプリメントで補うなど、少しでもいきいきとした髪を維持するために、できることからはじめてみましょう。

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