心も体も変わる温活レシピ 「よく噛んで食べると体温アップ!」【温活料理研究家 小川原智子さん】

「よく噛んで食べると体温アップ!」

「よく噛んでゆっくり食べる」と体によいといわれています。実は、「噛む」って、食べ物を体に取り入れるためだけではなく、全身を活性化させてくれるすごいパワーがあるんですよ。

「噛む」ことによって分泌される唾液に含まれるホルモンには、老化を抑制し、若返りに役立つ成長ホルモンなどが含まれます。「噛む」ことは、女性が気になるダイエットにも美肌にも大きな効果をもたらします。

またよく「噛む」ことは「温活」の効果もてき面。「噛む」ことで、内臓脂肪が燃焼し、熱が生まれれば体が温まり、体温も上昇します。

食べ物をよく噛むと、脳が刺激され、ヒスタミンという脳内物質が分泌されます。内臓脂肪を分解する働きがあり、脂肪が燃焼し、熱を生み出すのです。熱が発生すると体温を一定に保つために、血管が広がり、全身の血流がよくなります。

日本歯科医師会によると、一口につき30回以上「噛む」ことが理想とされています。現代人の「噛む」回数は、10〜20回といわれており、昔の人と比べて少なくなっているといわれています。戦後、ファーストフードの進出にともない、脂肪が多く、柔らかい加工食品が増えたことも一因ではないでしょうか。

食事やおやつで食材の硬さ、大きさなどを工夫して、適度に噛み応えがあるものを組み合わせてみましょう。「噛む」回数が増えると、体の中から温まってきます。 (参照:「人生が変わる!心と体を温める料理教室」(小川原智子著、フォレスト出版)

「噛むカムレシピ!甘くない塩かりんとう」

◆材料

小麦粉 2カップ  自然塩 小さじ1/2  植物油(菜種油、白ごま油など) 大さじ2 冷水 1/2カップ弱 打ち粉として 強力粉  適宜 植物油  適宜 自然塩  少々

◆作り方

小麦粉と自然塩をボウルに入れ、植物油を加えて、手の平で小麦粉と植物をすり合わせる。 に冷水を少しずつ加えて、木べらで全体を混ぜ合わせ、ひとつにまとめる。 まな板に打ち粉をして、生地を麺棒で5mm幅の長方形に伸ばし、5mm幅に切り、形を整える。 揚げ油を中温にして、一本ずつ生地を入れて揚げる。揚げ立てのかりんとうに自然塩をふる。

◆ワンポイント

一般的によく見かけるかりんとうとは違って、まったく甘くないかりんとうです。噛めば噛むほど粉の甘みが味わえます。甘さがほしいときは、好みで黒砂糖やシナモンなどまぶしてください。

AUTHOR

小川原智子(おがわらともこ)

PROFILE

体温を上げる料理研究家 イエローハーモニー代表 1971年大阪生まれ。2001年、マクロビオティック料理教室イエローハーモニーを茨城県土浦市にオープン。延べ1万2000人の生徒を指導。
料理教室をはじめ「食卓から世界を笑顔に」をテーマに温活商品のプロデュースや料理レシピの制作、起業向けの健康経営研修、小中学校での食育講座などを行う。

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