心も体も変わる温活レシピ 「山芋の皮のチップス」小川原智子さん

山芋の皮やねぎの根っこ、キャベツの芯・・・。

一般的には捨ててしまう部分ですが、私の料理教室ではおいしくいただいて います。

「え〜!これも食べるんですか!?」

いぶかしそうな目つきで見ていた生徒さんも、実際に料理にして食べていただくと、意外や意外、おいしさに開眼される人が多数なんですよ。 野菜というと、大根の皮や人参の皮、きれいにむいて皮を捨てて、実だけを食べるのが一般的ですよね。

でも、実は捨てている皮や根には、栄養がギュッと詰まっているのです。実と皮の間には、それ以外のところには含まれないビタミンやミネラルが含まれています。

また皮や芯などには、近年になって、食物繊維が豊富なため、腸の健康に役立つこともわかってきました。人参の皮には、免疫力を高めるカロテンが多く含まれていますし、キャベツは内側の葉よりも外側の葉と芯にビタミンがたくさん含まれています。

また、野菜の皮やヘタには、第7の栄養素として「フィトケミカル(ファイトケミカル)」が豊富に含まれています。

フィトケミカルは免疫力向上、アレルギーの抑制、肥満の予防など、健康に生きる手助けをしてくれます。

血流促進の効果もあり、冷え性改善にも役立ちます。  皮も芯も捨てちゃもったいない!!

でも、野菜を丸ごと食べるとなると、「野菜に使用されている農薬が気になる」「化学肥料などの残留が気になる」という声をお聞きします。まずは、野菜を水でよく洗って食べるとよいでしょう。

さらに、農薬や化学肥料を使用しない無農薬野菜、有機野菜を選んでみましょう。可能なら自分が生産者になって、家庭菜園で安心な野菜を育てることもおすすめです。

野菜の皮や芯を食べることは、健康効果だけではなく、最近テレビや新聞でよく聞くようになったSDGs(*)の観点でも、食品ロスを減らすことにもつながります。

*SDGsとは・・・「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称。国連で採択された国際社会共通の17の目標。

【山芋の皮チップスレシピ】

(著書「人生が変わる!心と体を温める料理教室」より)

材料

・山芋の皮 10長さ

・米粉   小さじ2

・自然塩  少々

・菜種サラダ油  適宜

・焼き塩  少々

作り方

1 山芋をよく洗って皮を厚めにむいて、チップス状に切り、自然塩を少々まぶしておく。

2 1に米粉をまぶす。

3 小さめの鍋に菜種サラダ油を入れ、中温に熱してパリッと素揚げする。カリッとしてきたら、バットに取り、余分な油を切る。

4 好みで焼き塩をかけていただく。

AUTHOR

小川原智子(おがわらともこ)

PROFILE

体温を上げる料理研究家 イエローハーモニー代表 1971年大阪生まれ。2001年、マクロビオティック料理教室イエローハーモニーを茨城県土浦市にオープン。延べ1万2000人の生徒を指導。
料理教室をはじめ「食卓から世界を笑顔に」をテーマに温活商品のプロデュースや料理レシピの制作、起業向けの健康経営研修、小中学校での食育講座などを行う。

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