【女性鍼灸師が解説!体質別、健康美を育てるおすすめのセルフケア・後編】

『健康美』を育てる体質別セルフケアについて、後編になります。

前編では、

⚪︎東洋医学の五行説(ごぎょうせつ)について

⚪︎東洋医学五行の考え方

⚪︎東洋医学五行の5つタイプ別のうち2つのタイプの特徴とセルフケアにおすすめのツボ

・木タイプ

・火タイプ

についてご紹介いたしました。

初めての方はぜひ、前編からご覧ください。

https://femcare-life.com/blogs/femcare/recommended-self-care01

こちらの後編では、

⚪︎東洋医学五行の5つタイプ別のうち3つのタイプの特徴とセルフケアにおすすめのツボ

・土タイプ

・金タイプ

・水タイプ

⚪︎まとめ

 の内容となっております。

東洋医学五行の5つタイプ別の特徴とセルフケアにおすすめのツボ

土タイプ

<身体の部位にすると「脾」:キーワードは土用、口、肌肉、よだれ、唇、思>*土用とは、諸説ありますが、ここでは夏土用(日本の梅雨や夏の終わり                     の湿度の高い時期、高温多湿な時期)

・食欲がない

・胃がもたれやすい

・胃下垂

・唇や口の周りがよく荒れる

・お腹が冷えやすい

・疲れると甘いものが欲しくなる

・食べても太れない

・浮腫みやすい

・水分を摂り過ぎると体調が悪くなる

・梅雨や湿度の高い夏に体調が崩れやすい

<健康美を育てるセルフケアにおすすめのツボ>

 隠白(いんぱく)

 

隠白(いんぱく)は、月経痛や不正出血、過多月経など婦人科系のお悩みにおすすめのツボです。また、また脾の機能を改善して精神を穏やかにしてくれると言われています。

ツボの位置:

足の指にあるツボです。足の親指の爪の付け根、内側の角の少し外側あたりになります。

ツボ刺激の方法:

親指の腹をツボにあて、つまむように保持し5秒程度かけて刺激します。

力加減は、イタ気持ち良いが目安です。

3〜5回程度繰り返します。

太白(たいはく)

 

太白(たいはく)は胃痛や腹痛など胃腸の不調が気になるときにおすすめのツボで、気の巡りを改善して胃の機能を改善してくれると言われています。

ツボの位置:

足にあるツボです。足の親指の付け根の骨の足首側にあるくぼみあたりになります。(足の親指を足裏側に折り曲げると付け根の骨がわかりやすいです)

ツボ刺激の方法:

刺激したいツボのある足と反対側の手の親指の腹をツボにあて、くぼみから骨に押し込むように5秒程度かけて刺激します。

力加減は、イタ気持ち良いが目安です。

3〜5回程度繰り返します。

金タイプ

<身体の部位にすると「肺」:キーワードは秋、鼻、皮、鼻水、体毛、憂>

 ・風邪をひきやすい

・鼻水・鼻詰まりなど鼻のトラブルが多い

・喉の乾燥やかゆみなどが気になる

・咳がでやすい

・声がかれやすい

・肌が弱く、乾燥しやすい

・敏感肌

・汗をかきやすい

・アレルギー症状(鼻炎・皮膚炎)が出やすい

・乾燥に弱い

・秋に体調を崩しやすい

<健康美を育てるセルフケアのおすすめのツボ>

太淵(たいえん)

 

太淵(たいえん)は肺の気を補うと言われ、咳や喉の痛みなど呼吸器系の不調が気になるときにおすすめのツボです。また、風邪の予防にも効果的と言われています。

ツボの位置:

手首にあるツボです。手の平を上に向けて、親指の付け根、手首にあるシワの一番端あたり少しくぼみのあるあたりです。

ツボ刺激の方法:

反対側の手の親指の腹をツボにあて、他の指で手の甲側を支えるように保持し、息を吐きながら、5秒程度かけてゆっくり押しながら刺激します。

力加減は、他のツボよりも優しく、強すぎない程度が目安です。

1〜3回程度繰り返します。

列欠(れっけつ)

列欠(れっけつ)は肺の気を巡らせて、気の巡りを改善してくれると言われています。喉の痛みや肩こり・首こり・頭痛、顔の浮腫みが気になる時にもおすすめのツボです。

ツボの位置:

手首にあるツボです。手の平を上に向け、手首のシワの上で親指の付け根(脈を感じられるところ)に反対側の手の薬指を合わせ、中指、人差し指の三本並べ、人差し指のあたりで少しくぼみのあるところです。

ツボ刺激の方法:

ツボに指の腹をあて、他の指で手を支えるように保持し、息を吐きながら、5秒程度かけてゆっくり押しながら刺激します。

力加減は、イタ気持ち良いが目安です。3〜5回程度繰り返します。

水タイプ

<身体の部位にすると「腎」:キーワードは冬、耳、骨、つば、髪、恐>

・疲れやすい

・免疫力が弱い

・身体が冷えやすい

・髪の毛が抜けやすい

・白髪が多い

・耳が聞こえにくい、耳鳴りなどが気になる

・腰痛や腰のだるさが気になる

・膝痛や膝が弱い

・トイレの回数が多い、残尿感がある

・寒さに弱い

・冬に体調を崩しやすい

<健康美を育てるセルフケアのおすすめのツボ>

湧泉(ゆうせん)

湧泉(ゆうせん)は、全身を整えてくれる万能のツボと言われており、身体の怠さや疲れを感じる時におすすめのツボです。また、気持ちを落ち着かせてくれたり、水分の代謝を改善してくれると言われています。

ツボの位置:

足裏にあるツボです。足の指を曲げた時に一番凹むところあたりになります。もしくは、足の人差し指と中指の間の水かきと踵を結んだ線上で、水かきから1/3あたりになります。

ツボ刺激の方法:

両手の親指を重ねて指の腹をツボにあて、他の指で足の甲を支えるように保持し、息を吐きながら、5秒程度かけてゆっくり押しながら刺激します。

力加減は、少し強めのイタ気持ち良いが目安です。

3〜5回程度繰り返します。

復溜(ふくりゅう)

復溜(ふくりゅう)は、腎の気を補い、水分代謝を改善してくれると言われています。水分の排出を促してくれるので身体のむくみ、特に足の浮腫みが気になる時におすすめのツボです。また、足の冷えや婦人科系のお悩みがある場合にもおすすめです。

ツボの位置:

足首の上にあるツボです。内くるぶしの骨の一番出っぱった部分とアキレス腱の中間から人差し指、中指、薬指の三本指を上ったあたりになります。

ツボ刺激の方法:

親指の腹をツボにあて、他の指は足首あたりを支えるように保持し、息を吐きながら、5秒程度かけてゆっくり押しながら刺激します。刺激を強く感じる場合もありますのでゆっくりと刺激しましょう。

力加減は、イタ気持ち良いが目安です。

3〜5回程度繰り返します。

まとめ

「健康」や「美容」「ダイエット」に限らずですが、たくさんの情報が溢れ、何が「自分」にとって良いのかわからなくなることはありませんか?

たくさん情報があるということは、選択肢が多いということでもあるのですが、その反面自分にあった情報を見つけるのは大変ですよね。

そんな時にはぜひ、「ご自身が心身ともに健康でいられるか」も判断基準に加えてみてください。

様々な方法を試してみて、自分に合うものを取り入れ、違和感や合わないと思ったら早めに手放すという選択も大切ではないかと思います。

せっかく取り入れた方法が合わなかったとしても、それはその方法の良し悪しではなく、”自分”には合わなかった、ただそれだけのことなのです。 

取り入れられそうなことから始め、ご自身にあったものを見つけてくださいね。今回はケアをしやすい手や足にあるツボをご紹介いたしました。

簡単にできるのでぜひ、セルフケアに取り入れてみてくださいね。

(医療機関を受診中など、体調に不安がある場合にはセルフケアの前にかかりつけのお医者さまにご相談くださいね)

体質別とはしておりますが、気になるお悩みがありましたら、どの体質のツボもぜひセルフケアに取り入れてみてくださいね。

こちらのコラムが少しでも皆さまの「健康美」のお役に立てれば嬉しいです。

AUTHOR

文香(あやか)

PROFILE

【鍼灸サロンオーナー】
大学卒業後、一般企業に勤務した後、エステティシャンに。 その後、現新宿医療専門学校にて学び、はり師・きゅう師に。
卒業後は、都内近郊の鍼灸院、サロンにて勤務。 著名人・芸能関係者の施術も担当。 現在は3人の男の子を育てながら、東京都文京区にて完全紹介制のプライベート鍼灸サロンを開業。 趣味は美容。

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